この記事では鬼滅の刃の煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)がなぜダメ親父&酒浸りになってしまったのか、作中のダメ親父っぷりや目を覚ました理由、本来の熱い性格などについて解説します。
煉獄槇寿郎は元・炎柱で、煉獄杏寿郎の父親です。かつては息子の杏寿郎や千寿郎に熱心に剣を教える良き父でしたが、ある時を境に酒浸りのダメ親父になってしまいました。
まずは煉獄槇寿郎のダメ親父っぷりや酒浸りな様子からご紹介し、その後になぜ堕落してしまったのかについて解説します。
- 煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)のダメ親父&酒浸りな様子
- 煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)がなぜダメ親父&酒浸りになったのか
- 煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)はなぜ目を覚まして改心したのか
※この記事は鬼滅の刃のネタバレを含みます
→鬼滅の刃の柱の強さランキングを見る
鬼滅の刃の煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)は酒浸り&罵声を浴びせるダメ親父
煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)は炎柱・煉獄杏寿郎の父親として作中に登場しますが、初登場の段階から
- 酒浸りで飲んだくれ
- いつも無気力
- 話しかけるだけで怒鳴って罵声を浴びせる
というとんでもないダメ親父として登場します笑
本来は鬼殺隊の柱として情熱に燃える男でしたが、とある理由でやさぐれて酒浸りのダメ親父となってしまい、第一印象は最悪のキャラクターです。
なぜこんなダメ親父になってしまったのかについては後述しますが、まずは具体的にどのくらい酒浸りでダメ親父なのか、作中のシーンから見ていきましょう。
煉獄槇寿郎は炎柱の時もなぜか無気力&任務中に酒浸り
映画・鬼滅の刃「無限列車編」の来場者特典についてきた外伝より(「鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐」にも掲載)、煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)の様子が少し描かれています。
この時煉獄槇寿郎は炎柱で、煉獄杏寿郎は鬼殺隊に入りたての頃でしたが、既に煉獄槇寿郎はなぜか無気力のダメ親父モードになっており、
お前も千寿郎もたいした才能はない
くだらん夢を見るな
炎柱は俺の代で終わりだ
お前は炎柱になれない
と吐き捨てています。
息子たちがこれから命がけで頑張ろうとしているところに冷水ぶっかけるとかダメ親父の鑑ですが、実はこの発言には煉獄槇寿郎なりの大きな理由があります。
→煉獄槇寿郎の本当の思いについて見る
煉獄杏寿郎の炎柱就任になぜか煉獄槇寿郎は「どうでもいい」と発言(7巻の第55話)
本編で煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)の姿が初めて描かれたのは漫画7巻の第55話で、無限列車の中で煉獄杏寿郎が魘夢の血鬼術で強制睡眠を受けた時の夢の中でした。
これは煉獄杏寿郎が炎柱に就任したことを煉獄槇寿郎に報告した時の記憶で、炎柱になった煉獄杏寿郎に対しても
柱になったから何だ
くだらん・・
どうでもいい
どうせ大したものにはなれないんだ
お前も俺も
と言い捨てています。
息子の柱就任にこの冷めた対応を見る限りやはりダメ親父全開で、本編初登場から第一印象が最悪のスタートとなりました笑
煉獄槇寿郎はなぜか死亡した煉獄杏寿郎を罵倒&侮辱(8巻の第67~68話)
無限列車編で煉獄杏寿郎が上弦の参・猗窩座と交戦の末に死亡しました。この時、煉獄杏寿郎は死の間際に弟の煉獄千寿郎と父親の煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)への遺言を炭治郎に遺しています。
そして漫画8巻の第67話で炭治郎が煉獄杏寿郎の遺言を伝えるために煉獄家に赴くと、ザ・ダメ親父の煉獄槇寿郎がなぜか煉獄杏寿郎に侮辱しまくりながら登場しました。
たいした才能も無いのに剣士などなるからだ
だから死ぬんだ!!
くだらない・・
愚かな息子だ杏寿郎は!!
無限列車の乗客200人以上を一人も死なせずに守りきり、上弦の鬼という化物すらも退けた煉獄杏寿郎への言葉としてはあまりに酷い罵声で、当然ながら炭治郎と大揉めします。
→煉獄杏寿郎の死亡シーンについて見る
煉獄槇寿郎はなぜか煉獄千寿郎も罵倒&暴力(8巻の第68話)
漫画8巻の第68話でも煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)によるダメ親父っぷりが止まらず、煉獄杏寿郎への侮辱の他、煉獄千寿郎にも怒鳴りつけ、なぜか炭治郎の耳飾りを見た瞬間に殴りかかってくるというキチガイ寸前のダメ親父っぷりを見せました。
いつでもどこでも飲酒して酒浸りになっている煉獄槇寿郎はとにかく誰に対しても攻撃的で、息子だろうが赤の他人だろうがお構いなしに絡んでくる&殴りつけてきます笑
煉獄槇寿郎は杏寿郎の遺言を預かった炭治郎を殴りつける(8巻の第68話)
煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)が煉獄杏寿郎に対して度重なる侮辱を口にし、挙句の果てには止めようとした煉獄千寿郎もぶん殴るというダメ親父っぷりに、ついに炭治郎がブチギレます。
ここから炭治郎vs煉獄槇寿郎の喧嘩が始まりますが、引退したとは言え煉獄槇寿郎は元炎柱なのでメチャクチャ強いです。
炭治郎の攻撃は躱され、逆に煉獄槇寿郎の拳打だけがヒットしまくり、炭治郎は劣勢に立たされました。
炭治郎のねじ式頭突き後もまた酒浸り(8巻の第68話)
煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)が優勢のまま進んでいたこの喧嘩でしたが、煉獄槇寿郎の右ストレートに対して炭治郎が「ねじ式頭突き」のカウンターがクリーンヒットして大逆転勝利を収めました。
炭治郎としてはただ単に煉獄杏寿郎の遺言を伝えに来ただけなのに、その家の主をボコして失神させてしまったことで「やってしまった・・」と落ち込んでいます。
しかし煉獄槇寿郎は体も相当タフなようで、炭治郎の石頭による頭突きを食らった後、目を覚ましたらまた酒を買いに行っていました笑
ここでも煉獄槇寿郎の酒浸りなダメ親父っぷりはブレません。
→煉獄槇寿郎の強さについて見る
鬼滅の刃の煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)はなぜダメ親父&酒浸りになった?理由を解説!
ここまで煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)の酒浸りな様子やダメ親父っぷりについて解説してきました。
死亡した煉獄杏寿郎のことすらも侮辱していた煉獄槇寿郎ですが、煉獄杏寿郎が過去の回想で語っていたとおり昔はあんなダメ親父ではありませんでした。
一体なぜ煉獄槇寿郎がああなってしまったのか、酒浸りになってしまった理由について解説していきます。
煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)の堕落はなぜ?:「日の呼吸」への嫉妬
なぜ煉獄槇寿郎が酒浸りのダメ親父になってしまったかについては、大きな理由の一つに「日の呼吸への嫉妬」があります。
漫画8巻の第69話では煉獄家に代々伝わる「歴代炎柱の書」がずたずたの状態になっており、かつて煉獄槇寿郎が読んだ際に破いたようです。
先祖代々伝わる書物をなぜ破いたかについては「日の呼吸」の存在を知ったことが関係しています。
「日の呼吸」は「はじまりの呼吸」とも呼ばれ、現存する全ての呼吸の元となりました。「炎の呼吸」もその一つで、当時の鬼殺隊が「日の呼吸」を扱えなかったために様々な呼吸の形に派生させたのが理由です。
この背景から、煉獄槇寿郎は「全ての呼吸が日の呼吸の劣化版」と捉え、「日の呼吸」への嫉妬心と共に自身を無能だと追い込んでしまいました。
→日の呼吸の型一覧や詳細について見る
煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)の堕落はなぜ?:完璧主義者&日の呼吸への劣等感
なぜ煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)がダメ親父の酒浸りになったかについては「日の呼吸」の存在や当時の事情を知ったのが大きな理由でした。
それに加えて、煉獄槇寿郎の完璧主義的な性格も要因だったと思われます。
自分が扱う呼吸が「日の呼吸の派生である」と知ったところで、人によっては特に落胆する理由にもならず気にしない者もいるでしょうが、煉獄槇寿郎は炎柱を引退するまでに堕落してしまっています。
これは煉獄槇寿郎がかつて「完璧」「最強」を求めて鍛錬しており、そこで「日の呼吸」という絶対に越えることができない壁があることを知ってしまったがために、それまでの価値観も崩れるほどショックを受けたと思われます。
剣に対して真面目で真摯だったが故に堕落してしまった、という煉獄槇寿郎の性格も起因してそうですね。
煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)の堕落はなぜ?:最愛の妻・煉獄瑠火(れんごくるか)の死亡
なぜ煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)が酒浸りのダメ親父になったか、大きな理由のもう一つが「最愛の妻・煉獄瑠火(れんごくるか)の死亡」です。
先程解説したとおり煉獄槇寿郎は「日の呼吸」の存在を知って自身の無力感に苛まれて頃、追い打ちをかけるように最愛の妻である煉獄瑠火が死去してしまいました。
この出来事は煉獄槇寿郎にとってトドメの一撃となり、「日の呼吸への嫉妬」と「煉獄瑠火の死去」が重なったことで酒浸りのダメ親父化してしまいます。
鬼滅の刃の煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)がダメ親父&酒浸りから目を覚ましたのはなぜ?
ここまで煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)のダメ親父っぷりや、なぜ酒浸りの毎日になってしまったかについて解説してきました。
一方で作中では煉獄槇寿郎が目を覚ましてダメ親父&酒浸りを脱却し、本来の優しい性格に戻っています。
なぜ煉獄槇寿郎が目を覚ましたのか、そのきっかけなどについて見ていきましょう。
煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)が改心したのはなぜ?:煉獄杏寿郎の遺言(8巻の第69話)
なぜ煉獄槇寿郎が改心して目を覚ましたのか、一番の理由は煉獄杏寿郎の遺言です。
漫画8巻の第69話で、煉獄千寿郎が杏寿郎の遺言を伝えようとしますが、煉獄槇寿郎は当初
どうでもいい出ていけ!!
くだらん!!
どうせ俺への恨ごとだろう
わかりきってる!!
さっさと出ていけ
と怒鳴り散らして煉獄千寿郎を下がらせました。
そして千寿郎は
「体を大切にして欲しい」
兄上が父上へ遺した言葉はそれだけです
と言って下がりました。
ここまでご紹介してきたとおり、煉獄槇寿郎は酒浸りになってからは杏寿郎にも千寿郎にも常に冷たく接してきましたが、杏寿郎は一切腐ることなく常に前向きな様子でした。
そして杏寿郎の遺言を聞いた煉獄槇寿郎は、そんな前向きな杏寿郎の顔を思い出して号泣します。
ここが煉獄槇寿郎が改心した転換点でした。
→煉獄杏寿郎の名言について見る
煉獄槇寿郎から炭治郎にお詫びの手紙(10巻の第81話)
煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)は杏寿郎の遺言で目を覚まし、元の優しい性格に戻りました。
漫画10巻の第81話では煉獄槇寿郎から炭治郎に宛てた手紙の内容が回想シーンとして流れ、
- 初対面がボコし合いの喧嘩なったこと
- 炭治郎が杏寿郎のために泣いてくれたこと
- 炭治郎が千寿郎と文通してくれていること
- 槇寿郎がグレた理由
- 日の呼吸についてプチ情報
上記のような内容の手紙を炭治郎に送っています。
また後述する通り千寿郎に対しても以前のように怒鳴ったり叩いたりもせず、仲の良い親子に戻ったようです。
煉獄槇寿郎と宇髄天元が産屋敷輝利哉の護衛に(17巻の第147話)
煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)は既に炎柱を辞めて鬼殺隊も引退した身でしたが、漫画17巻の第147話では宇髄天元と共に、産屋敷輝利哉(うぶやしききりや)の護衛役を務めています。
煉獄槇寿郎は引退したとは言ってもそんじょそこらの鬼殺隊員より遥かに強いので、鬼殺隊が無惨討伐に出払っている状況では護衛役にうってつけです。
ここでの産屋敷輝利哉の護衛についても以前の酒浸り状態からは考えられないほど責任感のある言葉を発しており、ダメ親父から一転して完全に立ち直っている様子が分かります。
煉獄槇寿郎が煉獄千寿郎と炭治郎のお見舞いに(23巻の第204話)
無惨との最終決戦が終わり、漫画23巻の第204話では蝶屋敷で療養中の炭治郎の元に煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)が千寿郎を連れてお見舞いに来ました。
初対面で殴り合って以降、炭治郎と煉獄槇寿郎が直接顔を合わせた描写はないので、もしかしたらそれ以来の久々の再会だったのかもしれません。
煉獄槇寿郎は杏寿郎の日輪刀の鍔をつけて最終決戦に臨んだ炭治郎にお礼を言っており、その様子は炭治郎との初対面からは考えられないほど穏やかなものでした。
この顔が本来の煉獄槇寿郎なのでしょうね。
煉獄槇寿郎は煉獄千寿郎と仲良く暮らす(23巻の第204話)
漫画23巻の第204話の最後では鬼殺隊解散後のそれぞれのキャラの様子が描かれていました。
煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)は千寿郎と一緒に歩いているシーンがあり、その後も親子で仲良く暮らしていたようです。
願わくばここに杏寿郎もいてほしかったですね・・
「鬼滅の刃の煉獄槇寿郎はなぜダメ親父に?酒浸りと罵声の理由!」まとめ
今回は鬼滅の刃の煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)がなぜダメ親父&酒浸りになってしまったのか、作中のダメ親父っぷりや目を覚ました理由などについて解説しました。
煉獄槇寿郎は第一印象最悪のダメ親父として登場しましたが、その後は改心して立ち直り、元の優しい男に戻ったことで評判が一転しました。
何よりも千寿郎にとっては煉獄槇寿郎が改心して本当に良かったですね。
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