この記事では呪術廻戦の主人公・虎杖悠仁（いたどりゆうじ）の正体について、加茂憲倫（かものりとし）の呪骸や天与呪縛、両親の謎などの観点から解説します。
虎杖悠仁は物語開始からすぐに両面宿儺（りょうめんすくな）の指を自分から喰ったことで「器」であることが判明し、その後は秘匿死刑が決まったり本当に死んだりと波乱万丈な人生を歩んでいます。
しかし物語が進むにつれて、序盤からの伏線や虎杖の正体については謎が深まるばかりです。
まずは史上最悪の呪術師と言われる加茂憲倫との関係について考察します。
＜この記事で分かること＞
◯虎杖悠仁の正体が加茂憲倫の呪骸の可能性
◯虎杖悠仁の正体が天与呪縛の可能性
◯虎杖悠仁や両親が宿儺の子孫の可能性
※この記事は呪術廻戦のネタバレを含みます
呪術廻戦の全キャラクターの一覧、階級別のキャラ一覧はこちらの記事にまとめています。
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【呪術廻戦】虎杖悠仁の正体は加茂憲倫の呪骸？
虎杖悠仁の両親は1巻の第1話で祖父から話題が出たきりで、本編では一切触れられていません。よって、そもそも両親が存在しているかどうかも不明です。
そこでまずは、虎杖自体が人間ではなく「呪骸」だと仮定して正体を考察します。
偽夏油の発言「我ながら流石」
呪術廻戦の第134話で、偽夏油が虎杖悠仁の様子を見て
我ながら流石と言うべきか
宿儺の器タフだね
という発言をしていました。
これを額面通りに受け取ると、「偽夏油が宿儺の器として虎杖悠仁を創った」ように感じる発言です。
偽夏油は夏油傑の身体を乗っ取っており、その正体は明らかではないものの、夏油傑以外にも様々な人間の体を乗っ取ってきました。
第143話では虎杖悠仁の母親もその体を乗っ取られていた描写があるため、虎杖悠仁も偽夏油の手によって作り出された存在です。
夏油傑の過去や偽夏油の正体はこちらの記事で解説しています。
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虎杖悠仁は「宿儺の器」用に創られた呪骸？
もし虎杖悠仁が加茂憲倫に創られたものだとして、人間なのかそれ以外なのかが気になりますね。
ちなみに加茂憲倫のマッドサイエンティストっぷりは漫画7巻の第60話で語られています。
彼は明治初頭の呪術師で、「呪霊の子を孕む」という特異体質の娘を人体実験し、「呪胎九相図（じゅたいくそうず）」という特級呪物を作り出しました。
もしかしたら虎杖悠仁は呪胎九相図のように、実験の果てに生まれた存在なのかも知れません。
ただ漫画2巻の第8話で宿儺が心臓を取り出していた描写にあるように、虎杖悠仁の身体はどう見ても人間のものです。
また第143話より、虎杖悠仁には父親・虎杖仁と、偽夏油が乗っ取っていた母親がいたことも分かっています。
よって虎杖悠仁の肉体は「呪骸」では無いと考えられますが、普通の人間のそれとは違うのかもしれませんね。
呪骸とは
呪骸というのは内側に呪いを宿して自立可能になった無生物のことです。
作中では夜蛾正道（やがまさみち）が作ったぬいぐるみや、パンダが呪骸にあたります。
ちなみにパンダだけは普通の呪骸とは一線を画しており、意思と感情があります。
パンダの正体についてはこちらの記事で解説しています
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【呪術廻戦】虎杖悠仁の正体は天与呪縛？
次に虎杖悠仁が普通に人間として生まれた可能性についてお話します。
虎杖には一応小学校や中学校の記憶があり、更に中学校の同級生・小沢優子と卒業式に写真を撮っていることから、少なくともつい最近創られたような存在ではありません。
ただし虎杖にはただの人間ではあり得ない特性を数々持っているので、それらもあわせてご解説します。
虎杖悠仁の体には生得術式が刻まれていない
漫画2巻の第12話で、五条悟が「虎杖悠仁の体には術式が刻まれていない」ことを明言しています。
ただこれは非術士の家庭であればごく自然なことで、虎杖悠仁が人間である場合、至って普通の家庭に生まれたということになります。
しかし下記でお話するとおり、虎杖は術式が刻まれていないこと以外は超人レベルのスペックを持っています。
虎杖悠仁の身体能力と耐久力は人外レベル
虎杖悠仁の身体能力は人外のレベルで、漫画1巻第1話からその片鱗を見せています。
砲丸投げの世界記録は23.12メートルですが、虎杖は野球のような投げ方で地面に水平にぶん投げ、30メートル以上離れたサッカーゴールに砲丸の玉をめり込ませています。
砲丸投げのセオリー通りの投げ方をしていれば恐ろしい記録が出たと思われます。
それに加えて同級生の噂話では、虎杖悠仁は50メートルを3秒で駆け抜けるそうです。
（全盛期のウサイン・ボルトでさえ約5.5秒）
また身体能力のみならず、耐久力も人外です。数々の呪霊との戦闘で怪我はしつつも致命傷を負うこともなく、また東堂葵に顔面を潰されまくっても意識すら失いませんでした。
虎杖悠仁は両面宿儺の「器」
虎杖悠仁は呪いの王・両面宿儺を取り込んでも即死せず、さらには完全に制御できる「器」と呼ばれる存在です。
宿儺は自身を20本の指という形に変え、特級呪物として扱われています。
ここ1000年以上、宿儺を取り込んで耐えうる「器」は生まれてきませんでしたが、虎杖悠仁が歴史上初の「器」として宿儺の指を取り込むことができています。
ただし一度に大量の宿儺の指を取り込んだりした場合、一時的に宿儺が表に出てくる上に虎杖も暫く制御ができません。
虎杖悠仁と脹相の関係や、宿儺の器についての詳細などについてはこちらの記事にまとめています。
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虎杖悠仁は猛毒に耐性あり
漫画7巻の第61話で虎杖の毒への耐性について解説されています。
存在自体が猛毒である両面宿儺を取り込める「器」であるため、あらゆる毒に耐性があります。
よって「虎杖に毒を打ち込んで雲隠れ」という作戦は通用しません。
耐久力が半端じゃない上に毒も効かないというのは、相手からすると本当に倒しにくい存在です。
禪院真希と同じタイプの天与呪縛？
ここまで虎杖悠仁の人間離れした特性についてお話しました。
冒頭でお話したとおり虎杖の体には術式が刻まれておらず、その分が身体能力や耐久力に振られた「天与呪縛」の可能性があります。
これは禪院真希やパパ黒（禪院甚爾／伏黒甚爾）と同様で、この２人の場合は「本来持って生まれるはずだった呪力」を持たずに生まれてきた代わりに、とんでもない身体能力を持っています。
虎杖も、もしかしたら「術式が刻まれているはずの家系」なのに術式がなく、その代わりに人外のスペックを持って生まれたのかもしれません。
伏黒甚爾の強さや天与呪縛の解説などについてはこちらの記事にまとめています。
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【呪術廻戦】虎杖悠仁の両親の正体は宿儺の子孫？祖父が言いかけた言葉
ここまで虎杖悠仁が呪骸である可能性や、天与呪縛の可能性についてお話してきました。
これ以外にも、虎杖悠仁が宿儺の「器」であることから、「宿儺の子孫」説も考えられます。
まずは虎杖の両親の情報について詳しく見ていきましょう。
虎杖悠仁の両親は呪術師？祖父が言いかけた言葉とは
虎杖の両親については出番どころか、話や噂すらもほとんど登場していません。
漫画１巻の第１話で、虎杖の祖父が虎杖悠仁の両親について話そうとしていますが、虎杖本人は全く興味がないために聞こうともしていませんでした。
ここで祖父が何を言おうとしていたのかが気になりますが、わざわざ最期に言い残そうとしたということは何かしら呪術に関連することだった可能性があります。
・オマエの両親は呪術師だった
・オマエに両親は存在しない
・オマエの祖先は両面宿儺
・オマエの両親は「宿儺の器」としてオマエを作った
これまでの説のどれかが正解だった場合、こんなことを言おうとしたのでしょうか。
虎杖悠仁の父親と母親の正体、祖父の虎杖倭助についてはこちらの記事にまとめています。
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五条悟は全てを知っている？
もし虎杖悠仁の家系が呪術師に関係するものだったり、ましてや両面宿儺の子孫だったりした場合、五条悟はすべて把握しているはずです。
というのも、呪術廻戦0巻の最終話で五条悟は乙骨憂太（おっこつゆうた）や祈本里香（おりもとりか）の家系などを調査していました。
なので虎杖の家系なども洗いざらい調査しているはずで、両親のことも知っていると思われます。
五条悟はいつも飄々としていて本心が読めませんが、実は虎杖悠仁のとんでもない秘密を握っているのかもしれません。
「呪術廻戦の虎杖悠仁の正体とは？加茂憲倫の呪骸か天与呪縛？両親の謎！」まとめ
今回は呪術廻戦の主人公・虎杖悠仁の正体について、加茂憲倫の呪骸や天与呪縛、両親の謎などの観点から解説しました。
呪術廻戦の主人公が一番謎の存在ということで、物語序盤から数々の伏線が用意されています。
物語が進むにつれてますます虎杖悠仁の謎が深まっており、今後の展開が楽しみな要素ですね。
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