この記事では鬼滅の刃の上弦の壱・黒死牟(こくしぼう)の死亡シーンや倒した人物の紹介、黒死牟の正体やその過去などについて解説します。
黒死牟は鬼滅の刃に登場する鬼の中のトップ集団である「上弦の鬼」のNo.1に君臨する鬼です。
鬼舞辻無惨を除けば間違いなく最強の鬼であり、作中でも黒死牟戦は絶望感しかないぐらいの強さでした。
そんな黒死牟をどうやって倒したのか、まずは戦闘シーンから死亡シーンまでを解説します。
- 黒死牟との戦闘シーンと死亡シーン解説
- 黒死牟の過去のエピソード
- 黒死牟の笛、目が6つの理由、無惨との関係
※この記事は鬼滅の刃のネタバレを含みます
→鬼滅の刃のキャラの生存と死亡の状況を見る
黒死牟との戦闘シーン&死亡シーンまでの解説!倒したのは誰?
まずは上弦の壱・黒死牟と柱たちが遭遇したシーンや戦闘シーン、死亡シーンまでを解説します。
上弦の中でも最強の鬼である黒死牟は、それまでに出現した上弦の鬼たちと比べても別格の存在で、柱トップレベルの剣士が何人も集まってギリギリ倒せるぐらいの強さです。
実際にどれほどの強さだったのか、各シーンを振り返っていきます。
時透無一郎と不死川玄夜が上弦の壱・黒死牟と遭遇
漫画19巻の第164話、無限城の中で時透無一郎が上弦の壱・黒死牟と遭遇します。
無一郎が「他の上弦とは比べものにならない」と評するとおり、黒死牟は桁外れの強さを持っていました。
その強さは、無一郎が上弦の伍・玉壺を一人で撃破した霞の呼吸・漆ノ型「朧」すらも軽く躱し、返す刀で無一郎の左腕を切断します。
無一郎が黒死牟に軽くあしらわれ、右肩を刀で貫通されて支柱に磔にされました。
そして漫画19巻の第166話で、玄夜が陰から南蛮銃で黒死牟を狙撃しようとします。しかし黒死牟に弾は当たらず、玄夜は一瞬で背後に回った黒死牟にバラバラに切り刻まれました。
鬼食いをしていた不死川玄夜だからこそ一発で死亡せずに済みましたが、あまりに圧倒的過ぎる強さでしたね。
無一郎と玄夜でもこの有様なので、黒死牟戦では並の隊員が何十人いたところで傷一つ付けられないと思われます。
時透無一郎は黒死牟の子孫(末裔)
漫画19巻の第164話で、黒死牟が無一郎を見た瞬間に「お前は何やら懐かしい気配だ」と口にしています。
そして第165話で、無一郎は黒死牟の人間時代「継国巌勝」の子供の末裔であり、約400年以上の時を超えた親戚であることが明かされました。
言われてみれば、無一郎は刀を握って2ヶ月で柱になるほどの圧倒的な才能があり、継国家の血を引いているとすればその才覚も納得です。
不死川実弥と悲鳴嶼行冥が合流
漫画19巻の第166話で、玄夜が黒死牟に殺される寸前で、兄の不死川実弥が駆けつけました。
鬼滅の刃の作中で実弥が鬼相手にその剣技を見せるのは(禰豆子をぶっ刺したのを除いて)ここが初めてです。
実弥の強さは柱の中でもトップクラス、黒死牟にも「技の全盛と見た」と言わせるほどの実力を見せますが、それでも1対1では黒死牟を倒すことはできませんでした。
そして実弥が死亡となる寸前、漫画19巻の第168話で悲鳴嶼行冥が駆けつけました。
行冥は柱の中でもダントツの強さを誇る化物で、実弥が黒死牟戦で負った重傷を縫っている間は一人で黒死牟の相手をします。
行冥は手傷を負いながらも黒死牟の刀を折るなど、ほぼ互角の戦いを見せました。
黒死牟も行冥を見て「これ程の剣士を拝むのはそれこそ三百年振りか」と口にしており、鬼殺隊の歴史上でもトップレベルの実力であることが分かります。
まるで七支刀!本気を出した黒死牟がチート級の強さで死亡を覚悟!
漫画171話で、悲鳴嶼行冥と不死川実弥の連携攻撃により遂に黒死牟に攻撃が届く、という場面で黒死牟が本気を出します。
それまでは普通の形をしていた刀身が七支刀(しちしとう)のように枝分かれした長尺の刀に形状を変えました。
黒死牟の刀がこの形状になってからは間合いが倍以上に伸び、攻撃速度も格段に速くなっています。
その攻撃は不死川実弥や悲鳴嶼行冥ですら手傷を負いながらギリギリで躱すのが精一杯で、黒死牟に近づくことすらできなくなりました。
不死川玄夜の血鬼術と時透無一郎の赫刀
黒死牟の攻撃に防戦一方だった悲鳴嶼行冥と不死川実弥でしたが、戦線復帰した時透無一郎が捨て身の特攻を仕掛けて黒死牟に肉薄します。
しかし黒死牟にはまだ奥の手があり、体中から無数の刀身が生えてきて無数の斬撃を飛ばすというチート技を出しました。
このチート技により無一郎は胴を両断されて致命傷を負いましたが、最後の最後まで刀を離さずに思い切り握りしめ、土壇場で「赫刀」を発現しました。
さらに無一郎の赫刀によって動きが止まった黒死牟に、顔を両断されて死ぬ直前だった玄夜が最後の血鬼術を放ちます。
この無一郎と玄夜の命がけの攻撃により黒死牟に致命的な隙ができ、悲鳴嶼行冥と不死川実弥のダブル攻撃で遂に頚を打ち落としました。
不死川実弥と悲鳴嶼行冥の猛攻で黒死牟は死亡
4人の総攻撃により頚を斬られた黒死牟でしたが、漫画20巻の第176話でなんと頚の弱点を克服して頭を再生しました。
上弦の鬼では猗窩座が頚の弱点を克服しかけましたが、その後自ら死を選びました。それ以外で頚を斬っても死なない鬼は鬼舞辻無惨のみです。
黒死牟が頚の弱点を克服したのは最悪の展開でしたが、まだその体には無一郎の赫刀のダメージが残っていました。
体が崩れかけの状態で黒死牟はそれ以上再生することができず、悲鳴嶼行冥と不死川実弥の追い打ちの総攻撃により、遂に黒死牟は倒されました。
トドメを刺したのは行冥と実弥でしたが、無一郎と玄夜の決死の攻撃がなければ間違いなく全滅していたので、まさに4人がかりの総力戦でした。
黒死牟の正体と切ない過去!縁壱への羨望と劣等感
ここまで黒死牟の戦闘シーンや死亡シーンなどについて解説してきました。
黒死牟との戦闘の最中、黒死牟が「継国巌勝」という人間だった時代の回想シーンが流れ、その過去も明らかになっています。
ここでは黒死牟の過去や双子の弟・継国縁壱との関係などについて解説します。
黒死牟の弟は継国縁壱(つぎくによりいち)
黒死牟が継国巌勝として生まれた時のエピソードは漫画20巻の第177話で語られています。
巌勝と縁壱は双子として生まれましたが、その当時は双子は「跡目争いの火種を生む」という理由で不吉と言われていました。
更に縁壱は生まれながらにして「痣持ち」でしたが、この「痣」が持つ意味を当時誰も理解していなかったために「不気味だ」ということで、父親は縁壱を殺そうとしていました。
しかしそれを聞いた巌勝と縁壱の母がブチ切れて暴れたため、すんでのところで縁壱は殺されずに済みました。
ただ縁壱は殺されなかった代わりに、巌勝とはあからさまに違う待遇で育てられます。
巌勝は部屋、着物、教育、食べ物を不自由なく与えられ、逆に縁壱は三畳の小部屋に軟禁されているような状態で育ちました。
黒死牟(継国巌勝)の弟・縁壱は「この世の理を狂わす天才」
そして巌勝と縁壱が7歳の頃、巌勝が父親の輩下の指導で剣術を習っていたところに、縁壱がふらっと近づいてきました。
縁壱が「自分にも教えてほしい」とうろちょろするので、巌勝の指南役が戯れで袋竹刀(※)を持たせて打ち込ませました。
(※先を割いた竹を皮袋で包んだ竹刀。当たっても怪我をしない練習用の剣)
すると縁壱は、巌勝が一本も取れなかった指南役に超高速の4連撃を放ち、安全なはずの袋竹刀で指南役を失神させました。
この人間離れした芸当を7歳の子供がやったという時点で、縁壱が尋常ではない天才であることが明らかになります。
そしてこの時から巌勝は縁壱への羨望を持つと同時に、憎悪にも近い劣等感を持つようになります。
その後、縁壱は家を出て巌勝とは全く違う道を歩みます。
しかしある日、巌勝が森の中で鬼に襲われて死亡しかかっていたところに、鬼狩りとなっていた縁壱が駆けつけて巌勝を救出します。
7歳の頃に既に大の大人を倒すほどだった縁壱は、もはやそんじょそこらの鬼など全く相手にならない強さになっていました。
巌勝は縁壱の剣技を間近で見てしまったことで、かつて持っていた羨望と劣等感が再燃します。
黒死牟(継国巌勝)は妻子を捨てて鬼殺隊へ
巌勝はこの時点で妻子持ちでしたが、縁壱の高みへと近づくために妻子を捨てて鬼狩りの道へと進みました。
その後は縁壱に「全集中の呼吸」や剣技について学び、巌勝にも縁壱と同じく「痣」が発現します。
ちなみにこの時、縁壱は巌勝以外の鬼狩りのメンバーにも「呼吸」を教えており、それぞれの剣士に合う呼吸法を指導していました。
これが基本の呼吸と言われる炎、水、風、雷、岩の呼吸の始まりです。
黒死牟(継国巌勝)は日の呼吸を会得できず、「痣」の代償で死亡が近づく
縁壱と共に剣技を高めていた巌勝でしたが、剣を極めても「痣」を発現しても、縁壱の「日の呼吸」は扱えず、その派生である「月の呼吸」を生み出します。
その後も巌勝は縁壱の高みを目指して鍛錬に励みますが、そこで「痣持ち」の剣士が次々に死亡し始めます。
「痣」を発現すると身体能力が飛躍的に向上する代わりに、寿命の前借りにより死亡時期が早まります。
「痣持ち」は長くても25歳で死亡することになるため、巌勝には縁壱の高みに達するための鍛錬の時間すらも残されていませんでした。
黒死牟(継国巌勝)は無惨の勧誘で鬼へ
そんな巌勝はある日、鬼の始祖・鬼舞辻無惨と遭遇します。
無惨は巌勝の苦悩を知り、
ならば鬼になれば良いではないか
鬼となれば無限の刻を生きられる
と言って鬼に勧誘しました。
巌勝はこれを受け入れ、無惨の血を受けることで鬼化して寿命を克服して「黒死牟」となります。
これが物語の約400年前のことで、このときから黒死牟はずっと鬼として生きてきました。
黒死牟(継国巌勝)が80歳の縁壱との遭遇で死亡寸前
黒死牟は鬼化した後、当然鬼殺隊は抜けており、当時の鬼殺隊の長(産屋敷の先祖)を殺して無惨への手土産としていました。
そして巌勝が鬼化して60年ほど経った時、80歳を超えた縁壱と遭遇します。
縁壱は生まれながらの「痣持ち」であり、後天的な「痣持ち」の理である「25歳を前にして死ぬ」という運命からも外れた存在でした。
さらに80歳を超えた老人であるはずの縁壱の剣は、全盛期と変わらない化物っぷりで黒死牟を死亡寸前まで追い詰めました。
しかし黒死牟が死を覚悟したその瞬間、あと1秒あれば黒死牟が死ぬ、というタイミングで、縁壱は寿命を迎えて死亡します。
日の呼吸を400年以上継承した縁壱と、何も残せなかった巌勝
結局巌勝は「黒死牟」として鬼になった後も縁壱には敵わず、日の呼吸も扱うことはできず、終いには縁壱以外の鬼殺隊員に倒されることとなります。
縁壱の日の呼吸は「ヒノカミ神楽」に名を変え、400年以上経った今でも継承者がいる一方で、巌勝は何一つとして残すことができませませんでした。
黒死牟は死の間際、こう言い残しています。
ああ・・・
何も
何も手に入れることができなかった
家を捨て
妻子を捨て
人間であることを捨て
子孫を斬り捨て
侍であることも捨てたというのに
ここまでしても駄目なのか?
何故私は何も残せない
何故私は何者にもなれない
何故私とお前はこれ程違う
私は一体何の為に生まれて来たのだ
教えてくれ
縁壱
上弦の鬼最強の男は死亡する最後の最後まで恐ろしい相手でしたが、その背景はあまりにも人間臭く、神の申し子のような弟に憧れ、嫉妬し続けるという悲しい一生でしたね。
黒死牟が死亡時に持っていた笛は何?
黒死牟の最期、漫画20巻の第178話の最後で、その亡骸の中に2つに割れた笛が描かれています。
この笛は巌勝と縁壱が生を受けて間もなく、巌勝が縁壱にあげたものでした。
前述のとおり縁壱は幼少時代、巌勝とは差別された生活を送っており、それを子供心ながらに哀れんだ巌勝が笛を作って縁壱にあげていました。
この笛は縁壱が家を出る際にも大事に持っており、その後一生涯に渡って持ち続けていました。
そして当時80歳を超えた縁壱と遭遇した巌勝(黒死牟)は、決着の寸前に寿命を迎えて死亡した縁壱の体を憎しみたっぷりに切り裂きます。
すると縁壱の懐から、かつて巌勝があげた笛が出てきました。
巌勝にとっては音の外れたガラクタ同然の笛でも、縁壱にとっては一生涯持ち続けるほどの宝物だったようですね。
黒死牟の目は何故6つある?継国縁壱への嫉妬?
鬼の顔や体は人間時代の記憶やトラウマなどが反映されていることが多く、例えば猗窩座の体には「江戸の罪人の証」である入れ墨のような模様が体中に入っています。
そして黒死牟には目が6つあり、これは縁壱への羨望、憧れ、嫉妬心から発現したものと思われます。
巌勝の少年時代、縁壱の強さの秘密を知るために話を聞いたシーンから、縁壱は7歳の時点で既に「透き通る世界」の境地に至っていました。
巌勝はこの縁壱の境地を強烈に覚えており、「縁壱のように透き通る世界を見たい」という心理から、目が6つになったのではないかと思います。
そして鬼になってから、その願い通りに「透き通る世界」の境地に至りました。
ちなみに「6」という数字で思い出すのは、「縁壱零式」も腕が6本ありました。これは「縁壱の化物級の動きを再現するには腕2本では足りない」という理由からです。
「縁壱零式」の能力と巌勝の実力差は不明ですが、黒死牟が「巌勝」だった時期に、縁壱の動きを再現できないという思い出があったことは確かです。
黒死牟の最終形態、見にくい化け物の姿になった時には背中から新しい腕のようなものが4本生えています。
両腕と合わせると腕が6本の状態で、これも「縁壱のような動きができるようになりたい」という心理の現れなのかもしれません。
鬼舞辻無惨にとって黒死牟はビジネスパートナー?死亡まで絶大な信頼感!
鬼滅の刃の公式ファンブックで、鬼舞辻無惨が上弦の鬼に対して抱いている本音の評価が紹介されています。
- 堕姫 :「頭悪い子供」
- 妓夫太郎:「お気に入り。境遇と貪欲な性格を高く評価」
- 玉壺 :「わりとお気に入り。壺がなかなか綺麗。高く売れる」
- 半天狗:「普通。たまにうざく感じるが許容範囲内」
- 猗窩座:「お気に入り。忠実で真面目だから」
- 童磨 :「あんまり好きじゃない」
- 黒死牟:「ビジネスパートナー」
これを見て分かるとおり、黒死牟に関しては「お気に入り」という枠すら超えて「ビジネスパートナー」とまで言わしめています。
普段は褒めたり持ち上げることはほぼ皆無の無惨ですが、黒死牟に対しては絶大の信頼を置いていたことが分かりますね。
「黒死牟の死亡シーン!倒したのは誰?正体や切ない過去も解説」まとめ
今回は鬼滅の刃の上弦の壱・黒死牟の死亡シーンや倒した人物の紹介、黒死牟の正体やその過去などについて解説しました。
鬼滅の刃の大きな特徴の一つとして、敵である鬼にもそれぞれの背景やエピソードがあることが挙げられます。
黒死牟に関してはこの世で並ぶ者がいないほどの圧倒的な才能の持ち主が双子の弟だったということで、まさに羨望と嫉妬、劣等感に苛まれ続けた400年間でした。
最後に縁壱にあげた笛だけを残して塵に消える姿が、敵ながら切ないシーンでしたね。
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