『リィンカーネーションの花弁』でレオニといえば、巨大な黒い箱の姿でふよふよしているあの廻り者のことです。
サハラ砂漠の戦いでは前線に出ず、「浮草(ダックウィード)」の一員として記録係に徹していた非戦闘員でもあります。
前世は絵本作家のレオ・レオニで、才能名も I’ll be the eye と平行植物という、いかにもレオニらしいラインナップになっています。
戦闘では派手な見せ場こそ少ないものの、「戦わないための才能」を二つも抱えている、かなり味の濃いサブキャラです。
- リィンカーネーションの花弁のレオニのプロフィール
- リィンカーネーションの花弁のレオニの能力や才能
※この記事はリィンカーネーションの花弁のネタバレを含みます
下記の関連記事及び目次の後から記事の本文が始まります。
リィンカーネーションの花弁の関連記事はこちらもどうぞ
↓ ↓ ↓
レオニとはどんな廻り者?
まずは、レオニの立ち位置と「浮草」での役割から整理しておきます。
巨大な黒い箱のような姿の非戦闘員
レオニは、見た目からしてかなり異質です。
人型ではなく、巨大な黒い箱のような姿をしている廻り者として描かれています。
黒鋭部隊に捕縛されたときも素性を明かさず、項羽の名前を出されたことで浮草の他メンバーと一緒に戦いへ駆り出されました。
ただしレオニ自身は徹頭徹尾非戦闘員というポジションです。
サハラ砂漠戦でも才能の性質上、直接の戦闘には参加していません。
「戦うために呼ばれたのに、戦わない能力しか持っていない」という、かなり攻めた配置のキャラです。
「浮草(ダックウィード)」の記録係
レオニは、項羽が残した戦力である浮草(ダックウィード)の一員です。
ゲッツことゴットフリード=フォン=ベルリヒンゲンをリーダーに、本多光太郎、カロザース、リンネ、ノートン、メビウス、メスメルなどが名を連ねるあの流浪メンバーの中にいます。
その中でレオニは、戦闘要員ではなく記録係として行動していました。
旅の記録や戦いの記録を残し、絵本としてまとめたがる性格で、浮草メンバーの旅路を作品にしていたことが示唆されています。
サハラ砂漠での野良狩り遠征も、本来ならレオニ視点の絵本が一冊出来上がっていてもおかしくないイベントです。
元「絵本会」所属というバックボーン
レオニは、かつては「絵本会」というグループに所属していたことも明かされています。
ピカソたちの「美術会」、ナイチンゲールの「医術会」と同じノリで、絵本作家系の偉人が集まる会だと考えておくとイメージしやすい立ち位置です。
その流れで浮草に合流し、項羽に恩を持つ「会抜け組」の一人になった形です。
非戦闘員でありながら隊に帯同しているのは、「戦う力」ではなく「記録する力」を買われていたからだと読めます。
浮草メンバーの旅や戦いを、ちゃんと誰かが覚えているようにする役割を、レオニが一手に引き受けていたわけです。
前世・レオ・レオニとの繋がり
レオニの前世は、名前の通り絵本作家のレオ・レオニです。
この前世設定が、そのまま才能のモチーフにも直結しています。
絵本作家レオ・レオニとは
レオ・レオニは、アメリカやイタリアで活躍した絵本作家です。
代表作としては、日本でも有名な『スイミー』や『平行植物』などがあります。
『リィンカーネーションの花弁』本編とは別に、作者がXで「レオ=レオニ」の命日を取り上げつつ、代表作と一緒に触れているのも印象的です。
「スイミー」と才能・I’ll be the eye
レオニの才能名 I’ll be the eye は、絵本『スイミー』のクライマックスと綺麗にリンクしています。
小さな黒い魚のスイミーが、仲間たちと群れを作り、自分ひとりだけが「目」の位置に入って大きな魚のふりをして敵を追い払う、あのシーンです。
作中での才能説明「目を描いた絵を掲げて、動物を威嚇する」という効果は、まさにこのシーンを異能に落とし込んだものだと考えられます。
レオニの服のボタンが魚型で、そのうちひとつだけ色が違うというデザインも、スイミーを意識した遊びだろうと言われています。
このあたりは公式が直接語ってはいませんが、モチーフとして見ると気持ちよすぎるくらいハマっている要素です。
「平行植物」と才能・平行植物
もう一つの才能名平行植物も、そのまま前世の著作から引っ張ってきています。
平行植物は、レオ・レオニが創作した「架空の植物図鑑」というコンセプトの本で、存在しない植物たちを真面目な図鑑風に紹介していく作品です。
レオニの才能・平行植物は、その「存在しない植物」を絵本から顕現させる能力として設定されています。
実際、作中設定としては「絵本から架空の植物を出し、リンネがそれを分類・命名して操る」というコンボ前提の才能になっています。
前世の仕事ぶりそのものを、才能のシステムに載せているのがレオニというキャラです。
レオニの才能「I’ll be the eye」と「平行植物」
ここからは、レオニ固有の才能について掘り下げていきます。
どちらも直接バトル用ではなく、「戦わずに済ませるための力」なのが面白いところです。
才能・I’ll be the eye(アイ・ル・ビー・ジ・アイ)
レオニの一つ目の才能が I’ll be the eye です。
名前からして「ぼくが目になろう」と言っているような、スイミー直球リスペクトなネーミングになっています。
能力の概要は、
- 「目」を描いた絵を掲げる
- 人間以外の生物に対して強い威嚇効果を生む
- 発動には「仲間」の存在が必須
というものです。
ポイントは、「仲間がいないと発動できない」ところです。
スイミーの物語と同じで、レオニは単体ではただの小さな存在で、仲間がいて初めて「大きな目」として機能します。
戦闘用ではないかわりに、
- 旅先での野生動物との遭遇
- 無駄な殺し合いを避けたい局面
などで非常に役に立つ能力です。
「浮草」はあくまで流浪の旅人集団なので、こういう非殺傷系の威嚇スキルを持つレオニが一人いるだけで、危険な遭遇戦の多くをスルーできていたと考えられます。
才能・平行植物とリンネとのコンボ
二つ目の才能が平行植物です。
こちらは、レオニの描いた絵本から「架空の植物」を顕現させる能力として説明されています。
ただし、ここでも一人では完結しません。
平行植物の発揮には、
- レオニ以外の「観測者」が必要
- その役割をカール=フォン=リンネが担当していた
という条件があります。
リンネの才能・名前のない者たちへは、「自意識の弱い生物に名前を与えることで操る」というものです。
レオニが架空の植物を顕現させ、リンネがそれに名を与え、植物として使役する、という二人セットのコンボが前提になっています。
このコンビは公式説明の中でも「絵を通じて架空の植物について語り合う仲」とされていて、戦闘以上に創作と観察を楽しんでいた雰囲気があります。
どちらの才能も「作中未登場」という贅沢
面白いのは、I’ll be the eyeも平行植物も、作中では直接行使シーンが描かれていないということです。
能力の詳細は、設定資料寄りの情報や外部解説で語られているだけで、本編では「そういう才能を持っている」とだけ説明されます。
つまりレオニは、才能の中身がほぼ「読者の想像に丸投げ」されているキャラです。
そのぶん、スイミーや平行植物を知っている読者ほど、「ああ、こういうこともできるのかも」と脳内で補完しやすい構造になっています。
作品の外側を知っているほど深く楽しめる、ちょっとした仕掛け枠と言っていいかもしれません。
浮草の中での役割と最期
レオニは戦闘では目立たないものの、浮草というチーム全体を見るときに欠かせない存在です。
「戦わないために旅を記録する」役割
浮草は、項羽に恩のある廻り者たちが「会」を抜けて作った流浪の一団です。
戦力としてのポテンシャルは高いですが、彼らの旅には「戦い続けるため」だけでなく、「どう生きるかを探す」ニュアンスも強くあります。
そこでレオニの記録係としての役割が効いてきます。
レオニはよく絵本を描きたがる人物として描写されており、
- 旅先で出会った風景
- 架空の植物のアイデア
- 仲間たちのやり取り
といったものを、全部まとめて絵本にしていたと考えられます。
「自分たちはただの戦力じゃない」という証拠を残したくて、ペンを握っていたようにも見える立ち位置です。
サハラ砂漠戦と、アルベルト&ニュートンの急襲
サハラ砂漠での野良狩りでは、浮草メンバーの半数以上がアルベルトとニュートンの急襲で倒れました。
ゲッツ、本多光太郎、カロザース、リンネ、ノートン……そしてレオニもその中に含まれています。
レオニ自身は非戦闘才能のため、直接殴り合いには参加していませんでしたが、結果として巻き込まれる形で死亡しています。
ただし、アンリ・デュナンの才能によって、他の浮草メンバーと同じく数分だけ生き延びる猶予を与えられました。
その短い時間の中で何を見て、何を思ったのかは描かれていませんが、レオニというキャラを知っていると「最後まで何かを描こうとしたのでは」と想像してしまうところです。
エドワード・ゴーリーとの書簡と、死の伝えられ方
レオニは、エドワード・ゴーリーの廻り者と手紙をやり取りしていたことも明かされています。
そしてそのゴーリーの才能によって、レオニの死が「ゲスト」の手で伝えられた、と説明されています。
ここは細かい設定ですが、かなり胸に刺さるポイントです。
浮草の一員として戦場を渡り歩きながらも、どこか離れた場所にいる同業者と手紙を交わしていたレオニ。
そして、自分の死もまた、絵本作家のネットワーク経由で静かに伝わっていく。
「記録係の死が、ちゃんと記録される」という構図になっているのが、レオニというキャラの締めにふさわしい描かれ方だと思います。
レオニを見るときのチェックポイントまとめ
最後に、「リィンカーネーションの花弁 レオニ」で検索してきた人向けに、押さえておきたいポイントをざっとまとめておきます。
レオニというキャラの要点
- 巨大な黒い箱のような姿をした廻り者。
- 項羽に恩のある流浪集団「浮草(ダックウィード)」の一員で記録係。
- 前世は絵本作家レオ・レオニ。
- 才能は I’ll be the eye と平行植物の二つ(いずれも作中では行使シーンなし)。
才能を見るときのポイント
- I’ll be the eye は、「目を掲げて動物を威嚇する」非殺傷系の才能。
- 発動には「仲間」が必要で、スイミーの「ぼくが目になろう」と綺麗にリンクしている。
- 平行植物は、絵本から架空の植物を顕現させる能力。
- 平行植物はリンネの才能と組んで初めて本領を発揮するコンボ前提の才能。
レオニ回・浮草パートを読み返すときに意識したいこと
- 戦場の真ん中で、レオニがどこにいて、何を見ているか。
- リンネや光太郎たちと、どんな距離感で会話しているか。
- 「この場面、もし才能を本気で使っていたらどうなったか」という妄想。
レオニは、ド派手なバトルを見せるタイプではありません。
それでも、スイミーや平行植物を知っている読者ほど、設定だけで「うわ、このキャラはそういう位置なんだな」と静かに刺さるように作られています。
浮草の話を読み返すときは、ページの端っこで黒い箱がひっそりと佇いながら、仲間たちの旅を見つめているのを意識してみてください。
レオニというキャラクターの良さが、ふっと一段深く見えてくるはずです。
リィンカーネーションの花弁の関連記事はこちらもどうぞ


コメント