『リィンカーネーションの花弁』の主人公・扇寺東耶(せんじ とうや)は、いわゆる「努力型の凡人」からスタートします。
全国模試で上位に食い込むまで勉強しながら、それでも天才の兄・西耶と比べられ続けて、自分には何の才能もないと勝手に決めつけている少年です。
そんな東耶が手に入れた才能は、よりによって「才能を盗む才能」でした。
それが、前世・石川五右衛門に由来する『盗人の右腕』『盗人の左腕』という二つの能力です。
この記事では東耶の能力セットとそのエグさを整理していきます。
- リィンカーネーションの花弁の主人公・東耶のプロフィール
- リィンカーネーションの花弁の東耶の能力や才能、強さ
※この記事はリィンカーネーションの花弁のネタバレを含みます
下記の関連記事及び目次の後から記事の本文が始まります。
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主人公・扇寺東耶というキャラクター
まずは、東耶というキャラの出発点を簡単におさらいします。
才能コンプレックスだらけの優等生
東耶は某国立大付属第一高校に通う高校生で、模試では毎回全国トップ一〇〇位以内に入る努力家として描かれています。
見た目はいつも目の下にクマを作っている真面目そうな少年で、授業が終わってからも深夜まで勉強や鍛錬を続ける生活を送っています。
それでも兄の扇寺西耶があまりにも天才すぎたせいで、東耶自身はずっと「自分には何もない」と思い込んでいます。
だからこそ、才能を持つクラスメイトたちに対して、憧れと嫉妬とコンプレックスをごちゃ混ぜにした感情を抱いているわけです。
前世は石川五右衛門の「未完成の廻り者」
東耶の前世は、盗賊として有名な石川五右衛門です。
ただし東耶は、人格も記憶もほぼ現代人のままという「未完成の廻り者」とされています。
いきなり五右衛門に乗っ取られるのではなく、「中身は東耶のまま、能力だけ五右衛門を継いだ」状態です。
この中途半端さが、後の「盗人らしいやり口」と妙に噛み合っていきます。
才能を得るまでの流れ
東耶は、偉人たちが集う「偉人の杜(Forest of the Greats)」と接触したあと、自分の喉を輪廻枝で切り裂くことで才能を発現させます。
普通なら一度きりの賭けですが、東耶はそこで石川五右衛門の才能に目覚め、盗人の右腕と左腕をセットで獲得します。
つまり、東耶の主人公補正は「センスの良さ」ではなく、「死ぬ覚悟で才能を取りに行った行動力」から始まっているわけです。
才能① 盗人の右腕(盗品取得)
ここからは、東耶のメイン武器である二つの才能をそれぞれ解説していきます。
まずは盗人の右腕からです。
あらゆる物質をすり抜けて「中身だけ盗む」腕
盗人の右腕は、一言でいえば「何でも盗める右手」です。
右腕を才能として行使すると、肩から先およそ七〇センチ程度までの範囲で、物質を完全に無視して手を差し込めるようになります。
例えばガラス瓶の中に入った模型船を、そのまま瓶を開けずに右手だけ突っ込んで取り出すことができます。
金庫だろうが装甲車だろうが、物理的な障害は一切関係ありません。
盗めるのは物だけではなく「才能」や「臓器」まで
盗人の右腕の本領は、盗める対象が「物」だけで終わらないところにあります。
右手は、人間の体内にあるものも平然と盗み取ることができます。
心臓や血液といった臓器はもちろん、作中でも特に重要なのが「才能そのもの」を抜き取れるという点です。
ヴラド=ツェペシュの才能『串刺し公』や、船坂弘の『不死の兵』、一寸法師由来の『一寸の極み』などは、すべて東耶の右腕で奪われた才能です。
単純な強盗ではなく「条件付き最強」なところが面白い
盗人の右腕は万能に見えますが、実際にはいくつか制約があります。
- 届くのは肩から先の約七〇センチだけで、そこまで近づかなければ盗めない。
- 才能を盗むには、相手の懐に飛び込むリスクを背負う必要がある。
- 強すぎる才能持ちに近づくのはそもそも命がけになる。
「どこまで近づけるか」という問題が常につきまとうため、東耶の戦いは毎回ぎりぎりの駆け引きになります。
そこが、単なるチート能力で終わらずにちゃんと漫画として面白くなっているポイントです。
才能② 盗人の左腕(盗品行使)
右腕で盗むだけでは、ただのコレクターです。
東耶を本気でヤバくしているのは、もう一つの才能『盗人の左腕』の方です。
盗んだ才能を「自分のものとして使う」腕
盗人の左腕は、右腕で盗み取った才能を自分のものとして行使できる能力です。
串刺し公も不死の兵も一寸の極みも、東耶はすべて左腕経由で発動しています。
右手で奪い、左手で使う。
この両腕セットこそが「石川五右衛門の才能」としての完成形です。
オリジナルより性能は落ちるが「伸びしろ」がある
盗人の左腕には、分かりやすい弱点もあります。
それは「盗んだ才能はオリジナルより劣化版になる」という点です。
同じ才能を使っても、ヴラド本人や船坂本人ほどの精度や威力は出せません。
ただし、偉人の杜側の評価では「鍛え続ければいずれ本家を超える可能性がある」とも言われています。
才能自体はコピーでも、使い手としてのセンスと努力でオリジナルを踏み越えられる余地が残されているわけです。
才能を集めるほど「何でもできる主人公」に近づいていく
盗人の左腕のおかげで、東耶は才能を集めれば集めるほど、できることが増えていきます。
- 串刺し公で空間一帯を串だらけにする。
- 不死の兵でどれだけダメージを受けても前線に立ち続ける。
- 一寸の極みで一瞬の攻防に極端な補正をかける。
こうした強能力を複数抱え込めるのが、東耶の異常さです。
その反面、どの才能もオリジナルに比べると癖が強く、練度が足りないと扱いきれません。
そこをどう埋めるかが、東耶の成長物語の一部になっています。
東耶が現在使える主な才能一覧
ここで一度、作中時点で東耶が扱える才能をざっくり整理しておきます。
細かいネタバレは避けつつ、読んでいて把握しておきたいラインだけ拾います。
東耶自身の才能
- 盗人の右腕 ……物質をすり抜けて中身を盗む右腕。
- 盗人の左腕 ……盗んだ才能を自分のものとして使う左腕。
右腕で盗んだ主な才能
- 串刺し公(ヴラド=ツェペシュ) ……周囲の鋭利な物質を串として生やす能力。
- 不死の兵(船坂弘) ……あらゆる外傷を自己再生する不死身の才能。
- 一寸の極み(一寸法師系) ……「一寸」の間合いで超高精度の攻防を行う才能。
このほかにも、状況に応じて一時的に借りた才能や、詳細が明かされていないものもあります。
ただ、東耶という主人公の輪郭を掴むうえでは、この三つを押さえておけば十分です。
主人公なのに「盗人」を選ぶ東耶の立ち回り
最後に、才能の話から少しだけ離れて、東耶という主人公の立ち回りに触れておきます。
ここが分かっていると、盗人の右腕と左腕がより気持ちよく読めます。
兄へのコンプレックスがそのまま行動原理になっている
東耶は、とにかく兄・西耶へのコンプレックスが強いキャラです。
勉強も運動も性格も含めて、全部「兄には勝てない」と思いながら育ってきました。
その反動で、「才能がある奴らから才能を奪い取る」という発想に何の抵抗も持たなくなっていきます。
憧れと嫉妬をごちゃまぜにした結果、盗人の右腕・左腕は東耶にとってきれいにハマりすぎる才能です。
嘘や騙しも平然と使うが、そこがまた石川五右衛門らしい
東耶は、目的のためなら平気で嘘をつき、利用できる相手は味方でも敵でも利用します。
偉人の杜も罪人格側も、「才能をかっぱらうための箱」として見ているところがあります。
主人公なのに、最初から聖人ぶらないあたりがこの作品らしいところです。
それでも完全に悪人になりきれないギリギリのラインで踏みとどまっているのが、東耶というキャラのバランス感覚です。
才能を「集める」だけでなく「使いこなす」物語
盗人セットの面白いところは、才能を盗んだ瞬間がゴールではないという点です。
串刺し公も不死の兵も、一寸の極みも、そのまま使うだけなら元の持ち主のほうがはるかに上です。
東耶は、それを分かったうえで「自分の戦い方」に落とし込もうと必死に考え続けています。
才能そのものではなく、「才能の組み合わせ+盗人ならではの立ち回り」で上を取ろうとするところに、東耶らしさがあります。
まとめ|扇寺東耶は「才能を盗む主人公」だから面白い
最後に、「リィンカーネーションの花弁 東耶 才能 主人公 能力」でこの記事にたどり着いた人向けに、ポイントをざっとおさらいします。
東耶の基本セット
- 前世は石川五右衛門。
- 人格は東耶のままの「未完成の廻り者」。
- 才能は『盗人の右腕』『盗人の左腕』の二本立て。
- 右腕で才能を盗み、左腕でそれを使う。
今のところ東耶が扱える主な才能
- 自前の『盗人の右腕』『盗人の左腕』。
- ヴラドから奪った『串刺し公』。
- 船坂弘から託された『不死の兵』。
- 一寸法師系の『一寸の極み』。
東耶を見るときのチェックポイント
- 右腕で「何を盗んだか」。
- 左腕で「どう組み合わせて使っているか」。
- 兄へのコンプレックスと、才能持ちへの嫉妬がどこで顔を出しているか。
扇寺東耶は、才能を与えられてスタートするタイプの主人公ではありません。
才能を盗み続けて、ようやく他の連中と同じスタートラインに立とうとしているキャラです。
だからこそ、右腕と左腕が動いた瞬間の一手一手に、「そこまでやるか」という生々しさが乗ってきます。
今後のアニメ化でも、この盗人セットがどう動くのかに注目して見ると、原作勢でもニヤニヤできるはずです。
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