『リィンカーネーションの花弁』で白き人という言葉が出てきた瞬間、「誰のことだよ」と首をひねった人は多いはずです。
サナトリウムの子どもたちが慕う白衣の人。
アレクサンドロスが、ラムセスやソロモン、項羽と並べて「自慢の友人」として名前を出す存在。
はっきり顔も能力も描かれていないくせに、世界の深いところでやたら存在感だけ放ってくるのが白き人です。
- リィンカーネーションの花弁の「白き人」とは
- リィンカーネーションの花弁の「白き人」の能力や才能
※この記事はリィンカーネーションの花弁のネタバレを含みます
下記の関連記事及び目次の後から記事の本文が始まります。
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白き人は誰のことなのか
まず、「白き人」という言葉がどこでどう使われているのかを整理します。
サナトリウムの子どもたちが呼ぶ「白き人」=ナイチンゲール
13巻の第66輪「白き人」、第67輪「かれら」では、サナトリウムに収容されている子どもたちの視点で話が進みます。
そこで彼らが慕っているのが、白衣の看護師として彼らの前に現れるナイチンゲールです。
子どもたちは名前ではなく、
「白き人」
と呼んでいます。
白い服、白い世界、白い手。
彼らにとってのナイチンゲールは、「病棟に差し込む唯一の白い光」のような存在で、その印象がそのまま呼び名になっています。
この段階での白き人は、かなり素直にナイチンゲール個人への愛称として読めます。
アレクサンドロスが語る「白き人」=王格の友人のひとり
一方で、アレクサンドロス=ノングラータの説明では、
「ラムセスやソロモン、白き人、項羽とは友人同士」
という一文が出てきます。
ここで並んでいるメンツがもうおかしい。
- ラムセス二世モチーフの王の位持ち。
- ソロモン王モチーフの王の位持ち。
- 楚の覇王・項羽。
この面子と肩を並べて「友人」と呼ばれている時点で、白き人も国家とか時代を一つ持っているクラスの存在だと分かります。
そしてアレクは、「偉人大戦を起こした旧き4人」の一人です。
このあたりから、読者の間では
白き人=旧き4人のうちの誰か
という見方が強くなっています。
白き人とナイチンゲールの関係
じゃあ結局、白き人ってナイチンゲールその人なのか、それとも別人なのか。
ここがモヤモヤするポイントです。
子どもたちから見たナイチンゲールの呼び名
サナトリウム編だけ切り取ると、白き人=ナイチンゲール、で話は終わります。
子どもたちは本名を知らず、白い服と白い手と白い笑顔だけを見て、「白き人」と呼んでいるからです。
白という色は、この作品では
- 病棟の無機質な明るさ。
- 消毒された世界。
- 死と生の境目の薄さ。
みたいなものをまとめて背負っています。
ナイチンゲールは、その真ん中に立っている人です。
アレクがナイチンゲール(偽物)と切り分けていること
アレクサンドロスの説明の中には、
「その力はナイチンゲール(偽物)よりも強い」
という一文があります。
ここでわざわざ「偽物」と付いているのがいやらしいところです。
この書き分けのせいで、
- いま偉人の杜で動いているナイチンゲールは「偽物」。
- アレクと肩を並べていた「白き人」は、本物側の何か。
という読み方が生まれます。
サナトリウムの子どもたちが慕った白き人=ナイチンゲールと、アレクが語る白き人が「同一人物かどうか」は、現時点でははっきり線が引かれていません。
意図的に濁されている感じが強いです。
白き人に関して分かっていること・分からないこと
いったん、情報を整理してみます。
はっきり言えること
- 第66輪「白き人」、第67輪「かれら」で、サナトリウムの子どもたちが「白き人」と呼ぶのはナイチンゲール。
- アレクの回想では、「ラムセス・ソロモン・白き人・項羽」と並ぶレベルの存在として名前が出る。
- 前世の人物名・才能名は、公式ではまだ出ていない。
- 人気投票では単独項目としてエントリーされているので、「ただのモブ呼称」扱いではない。
はっきりしていないこと
- 白き人の前世が誰なのか。
- 才能がどんな方向のものなのか。
- サナトリウムで子どもたちが呼んでいる白き人と、偉人大戦サイドで語られる白き人が完全に同一人物なのか。
この「情報の穴」が、そのまま白き人の怖さとおいしさになっています。
白き人を読むときの視点
まだ正体が出ていないキャラだけに、読み方で印象がガラッと変わります。
ナイチンゲールの「もう一つの顔」として追う
ナイチンゲールは、表向きは
- 癒しの才能を持つ存在。
- 患者を救う側にいる人物。
として扱われますが、作品を追っていくと、それだけでは済まない思想と行動が見えてきます。
白き人という呼び名は、そのナイチンゲールの中にある、
「救い」と「選別」の両方を抱えた顔
を象徴しているようにも読めます。
子どもたちは「救う側の白」を見ているけれど、偉人の杜やアレクの視点に立つと、まったく違う白が見えてくる、という読み方です。
旧き4人のひとり候補として眺める
アレク、ラムセス、ソロモン、白き人。
この並びは、どう見ても「人類史のとんでもない王たち」が集まっているテーブルです。
ここに名前が出ている時点で、白き人は
- 国家レベルを背負っている人物モチーフである可能性が高い。
- 第一次偉人大戦の中心にいた(旧き4人側)と考えるのが自然。
ただ、それをそのまま断定せずに、
「この先どのタイミングで、どの名前と才能で出してくるか」
を待たせるための仕掛けになっている感じがあります。
白き人という「空白」をどう楽しむか
白き人は、いまのところ情報よりも空白の方が多いキャラクターです。
その分、読む側としては好きに遊べます。
- サナトリウム編では、純粋に「子どもたちが見ている白い人」として読む。
- アレクの話が出てきたら、「王たちの席に座っていた誰か」として頭の片隅に置いておく。
- ナイチンゲール関連のシーンでは、「本物/偽物」「白衣の天使/白い選別者」という二重構造を意識して眺める。
まだカードが切られていないキャラだからこそ、
どんな名前と才能で裏切ってくるか
を考えながら読めるのが白き人の美味しいところです。
正体が確定した瞬間、その「空白の時間」ごとまとめて価値が上がるタイプなので、今のうちに自分なりの予想を置いておくと、あとで絶対楽しくなります。
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