項羽とダルモンは、『リィンカーネーションの花弁』の中でも特に強い絆で結ばれたコンビであり、項羽軍(罪人軍)サイドのドラマを語るうえで絶対に外せない二人です。
この記事では、項羽とダルモンそれぞれの才能と二人がどんな関係にあったのか、そして延命と最期の死亡シーンまでをセットで分かりやすく整理していきます。
- リィンカーネーションの花弁の項羽とダルモンの関係
- リィンカーネーションの花弁の項羽とダルモンの最期
※この記事はリィンカーネーションの花弁のネタバレを含みます
下記の関連記事及び目次の後から記事の本文が始まります。
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項羽とダルモンはどんな関係のキャラ?
まずは、二人の基本的な立ち位置と関係性から押さえておきます。
項羽:罪人軍の王
項羽は、もともと偉人の杜の初期メンバーでしたが、罪人格の扱いを巡って袂を分かち、自分のもとに罪人格の廻り者たちを集めた「罪人軍(項羽軍)」の王です。
前世は楚の武将・項羽であり、才能「万象儀」によって戦場そのものを武器に変える暴威の王として恐れられています。
罪人格と偉人格のどちらも「同胞」として受け入れ、世界の外れに彼らの居場所を作ろうとする、懐の深いカリスマです。
ダルモン:項羽を一途に想う罪人格
ダルモンは、罪人格に分類される廻り者で、前世はフランス革命期の暗殺者シャルロット・コルデーです。
才能「暗殺天使」と「カーンの処女」を持ち、「一人一殺」の暗殺者でありながら、項羽の人物紹介でも「項羽のことが大好き」とわざわざ書かれるほど、項羽への想いが前面に出たキャラです。
項羽を悲しませる者は誰であろうと許さず、殺そうとするレベルで、感情のベクトルが完全に項羽に向いています。
王と“暗殺天使”、主従であり相互依存の関係
表向きは「王とその配下」という関係ですが、項羽の延命・最期にまでダルモンが深く関わっていることから、二人は主従というよりも相互依存に近い関係です。
項羽はダルモンの才能に生かされ、ダルモンは項羽のためだけに才能を使い続け、最後は共に一生を終えます。
罪人軍サイドの“王と忠臣”コンビの中核が、項羽とダルモンなのです。
項羽の才能「万象儀」とは?
次に、項羽側の才能を簡潔におさらいしておきます。
この世の万物を闘気で支配する「万象儀」
項羽の才能は「万象儀(ばんしょうぎ)」です。
黒い靄や波のような闘気で物質を覆い、その対象を完全に支配して武器として扱うことができます。
瓦礫を操って殴りつけたり、地面をまとめて持ち上げて巨大な構造物にしたりと、戦場に存在するあらゆるものを攻防両用の武器へと変える能力です。
必ず「誰かを傷つける」という危険な制約
万象儀には、「武器として扱う」というコンセプトに紐づいた制約があります。
黒い波で覆って操った後は、必ず誰かを傷つけなければならないため、項羽は能力使用後に自分や身近な者の頬を傷つけて帳尻を合わせている描写があります。
この制約のせいで、項羽は軽率に万象儀の全力行使ができず、常に“暴力の責任”を背負いながら戦うことになります。
「黒死無争」による結界級の破壊力
万象儀の応用技「黒死無争(こくしむそう)」は、結界内部の物質を圧縮・拡張して原子レベルまで破壊しうるとされる、ほぼブラックホール級の技です。
項羽自身すらその全開出力を本当に使ったことがなく、もし完全解放した場合、世界規模の被害が出てもおかしくないと示唆されています。
「世界を滅ぼせるほどの才能を持ちながら、あえて振るわなかった王」という点が、項羽の大きなテーマです。
ダルモンの才能「暗殺天使」「カーンの処女」とは?
続いて、項羽の運命を大きく左右したダルモン側の才能を見ていきます。
「暗殺天使」──一人一殺、自分の命と引き換えの暗殺才能
ダルモンの代表的な才能は「暗殺天使」です。
この才能は、「自分の命と引き換えに、対象一人を確実に殺す」という、一人一殺の暗殺能力です。
どれだけ頑丈な相手でも、どれだけ強い才能を持っていても、暗殺天使の対象として選ばれた時点で、その一人だけは必ず死に至る、という設計になっています。
また、自分と同じ傷を対象に負わせる応用もあり、ダルモンの受けた致命傷を敵にコピーして倒すことも可能です。
「カーンの処女」──対象に“不死”を与える延命才能
もう一つの才能が「カーンの処女」です。
この才能は、「暗殺の対象を選んでいない間、ダルモン自身はいかなる方法でも傷つかない」という絶対防御効果を持ちます。
さらに重要なのが、「対象として選ばれた人物はいかなる方法でも死ねなくなる」という効果です。
致命傷を負っても、瀕死でも、ダルモンが対象に指定している限り、その人物は死ぬことができません。
殺しの才能と延命の才能がセットになった存在
暗殺天使とカーンの処女は、一見すると矛盾した才能です。
しかし、カーンの処女で対象を「死ねない状態」にしたうえで、最終的に暗殺天使で殺す、という流れがセットで設計されています。
この構造のせいで、ダルモンは「殺すために延命させる」「延命させた相手を自ら殺す」という、非常に重い役割を背負うことになりました。
項羽の延命とダルモンの才能の関係
ここからが本題の一つで、項羽の「能力・死亡」とダルモンがどう結びついているのかを整理します。
項羽の致命傷を“無理やり先送り”していたカーンの処女
項羽はアインシュタインとの戦いで心臓を抉られるほどの致命傷を負っています。
普通ならその場で即死していてもおかしくない傷ですが、項羽はその後も長く戦線に立ち続けます。
その理由が、ダルモンの才能「カーンの処女」です。
ダルモンは、カーンの処女の「対象」に項羽を指定することで、項羽を「死ねない身体」にして延命させていました。
項羽はダルモンの才能の“上で”生きていた王
この設定により、項羽は少なくともアインシュタイン戦以降、「ダルモンの才能に依存して存在していた王」ということになります。
項羽自身の戦闘力や万象儀は圧倒的ですが、その土台となる生存そのものがダルモンの才能に支えられていたわけです。
つまり、項羽は戦場では王であっても、命の維持という意味ではダルモンなしではとっくに死んでいた存在でした。
延命と同時に“死ぬ権利”も握っていたダルモン
カーンの処女は、「対象が死ねなくなる」という性質を持つため、指定された側は自力で死ぬことができません。
項羽の場合、ダルモンが才能の対象にしている限り、致命傷を負っても、寿命を迎えても、どんな形でも「死ぬこと」ができない状態でした。
そのため、項羽が最期を迎えるには、ダルモンの才能が必ず関わる必要があったことになります。
項羽とダルモンの最期:重瞳の城での“共に一生を終える”結末
最後に、二人の死亡シーンと、その意味合いを整理します。
項羽の死亡:ダルモンの才能による幕引き
項羽のキャラ紹介には、「ダルモンの才能により延命していたが、最期はダルモンの才能により重瞳の城にて死亡」といった趣旨の説明があります。
これは、延命の段階ではカーンの処女の対象に指定されていた項羽が、最期の局面で「死ぬ」ことを許されるように、ダルモンが才能の使い方を変えたことを意味します。
延命をやめ、“死ねる状態”に戻したうえで、項羽の最期をダルモンが見届ける形で幕が降ろされます。
生も死もダルモンの才能に握られていた王──それが項羽の最期の構図です。
ダルモンの死亡:項羽と寄り添いながら一生を終える
ダルモンの人物紹介でも、「偉人の杜との戦いの時も項羽に寄り添い続けた」「最期は項羽のために才能を行使し、寄り添いながら共に一生を終える」と明記されています。
つまり、項羽が死ぬとき、ダルモンもまた自分の才能を使って命を差し出し、一緒に終わりを迎えています。
暗殺天使という、自らの命と引き換えに対象を殺す才能を持つ彼女にとって、「一緒に死ぬ」という結末は、ある意味で自然な終着点です。
延命させ、生かし続け、最後は共に死ぬという流れそのものが、項羽とダルモンの関係の集約になっています。
罪人軍サイドのドラマを締める“静かなラスト”
項羽とダルモンの死は、派手な大爆発や世界崩壊ではなく、重瞳の城という限られた空間での静かな幕引きです。
しかしその裏には、「世界を滅ぼせた王が、ダルモンの才能に支えられながら、それでも世界を滅ぼさずに去った」という重い意味が込められています。
罪人軍サイドの物語は、二人の退場によって大きな区切りを迎え、物語の焦点は次の世代──東耶たちへと移っていきます。
項羽とダルモンは、「罪人格たちの時代」を象徴する王とその暗殺天使として、『リィンカーネーションの花弁』の世界に深い余韻を残して退場するのです。
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