『リィンカーネーションの花弁』には哲人たちと呼ばれる、哲学者系の廻り者グループが登場します。
ニーチェやプラトン、ウィトゲンシュタインといった哲学者の前世を持つ廻り者たちが、ひとまとめにされている勢力です。
さらに作中後半では「抗う哲人」エレアのゼノンも登場し、哲人枠の存在感が一気に増しています。
ここでは「リィンカーネーションの花弁 哲人」というキーワードに合わせて、哲人たちの正体とメンバー、世界との関わりを整理します。
- リィンカーネーションの花弁の哲人とは
- リィンカーネーションの花弁の哲人の能力や強さ
※この記事はリィンカーネーションの花弁のネタバレを含みます
下記の関連記事及び目次の後から記事の本文が始まります。
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哲人たちとは何者か
まず哲人たちという呼び名が何を指しているのかから確認します。
作中設定では、哲学者を前世に持つ廻り者たちの一団が哲人たちと呼ばれています。
いわゆる「古き廻り者」の一派で、偉人大戦の時代から世界の裏側に関わってきた連中です。
前線で殴り合うと言うより、世界のルールや滅亡のタイミングに口を出す「頭脳勢力」という立ち位置になっています。
主な哲人メンバーと才能
哲人たちの核になっているのは、有名どころの哲学者たちです。
才能名も元ネタ哲学が分かるとニヤッとするネーミングになっています。
ニーチェ系哲人|才能「深淵覗き」
哲人たちの中心にいるのがニーチェ系の廻り者です。
前世はそのまま哲学者のニーチェです。
才能名は深淵覗きです。
相手に自分の「深淵」を覗かせることで発動する精神攻撃系の才能です。
相手が心の底で恐れている怪物を深淵の向こう側から引きずり出し、現実にぶつけてきます。
その怪物は相手自身の恐怖そのものなので、まともに勝とうとするとほぼ無理筋という性格の悪さです。
設定上は哲人たちのリーダー格ですが、本人は自覚ゼロで面倒くさがりという扱いになっています。
プラトン系哲人|才能「イデア」
もう一人の看板がプラトン系の廻り者です。
才能名はイデアです。
名前通り、物事の理想形や本質に触れるタイプの能力だと示唆されています。
影と本体の関係や、目に見えているものと本当に存在するもののズレを扱う方向の才能です。
詳細描写は少なめですが、「戦場でイデア論をやるとこうなる」という悪ノリ枠として配置されています。
ウィトゲンシュタイン系哲人|才能「語りえぬもの」
言語哲学側の代表がウィトゲンシュタイン系の廻り者です。
才能名は語りえぬものです。
元ネタはもちろん「語りえぬものについては沈黙しなければならない」です。
言葉に乗らない領域や、記述不能な現象を扱うタイプの能力として設定されています。
説明できないから存在しないことにされているものを、逆に戦場へ引きずり出す方向の哲人枠です。
デイヴィッドソン系哲人|才能「スワンプマン」
分析哲学側からの参加者がデイヴィッドソン系の廻り者です。
才能名はスワンプマンです。
哲学の思考実験「沼男」をそのまま能力名にしたものです。
雷に打たれた沼から本人そっくりの存在が現れるあの話を、バトル方面に持ち込んでいます。
コピーと本物の区別や、人格と記憶の同一性を絡めた厄介な才能になっています。
キルケゴール系哲人|才能「死に至る病」
実存主義側からの参加者がキルケゴール系の廻り者です。
才能名は死に至る病です。
その名の通り、肉体よりも精神をじわじわ追い詰める系の能力です。
恐怖や絶望を積み重ねることで、戦闘継続そのものを折りに来るタイプの哲人枠になっています。
ニーチェの深淵覗きとセットで、メンタル破壊担当みたいなポジションです。
哲人たちと偉人大戦の関係
哲人たちは過去に起きた偉人大戦にも深く関わっています。
世界を壊しかけた「旧き四人」たちとやり取りをしたのも、この哲人たちです。
世界の滅亡タイミングをいじった連中
偉人大戦を引き起こした側にはアレクサンドロスやラムセスなど、旧き廻り者たちがいました。
彼らは世界をいつ終わらせるかというレベルの話を、哲人たちに相談しています。
そこで哲人たちは「今すぐ終わらせるのではなく先延ばしにしろ」という方向へ誘導しました。
その結果、世界の滅亡はひとまず保留され、荊の牢に籠もる者や表舞台から引く者が出ることになります。
派手なバトルの裏で、世界の締め切りを調整していたのが哲人たちだと覚えておけば十分です。
「世界のルールに口を出せるポジションの頭脳勢」として見ておくと分かりやすいです。
「抗う哲人」エレアのゼノン
作中後半で存在感を増してくるのがエレアのゼノンです。
二つ結びの髪型が印象的な廻り者で、項羽の葬儀にも顔を出していたことから哲人筋の一人とされています。
ゼノンの才能「背理(パラドックス)」
ゼノンの前世はもちろんエレア派のゼノンです。
才能名は背理(パラドックス)です。
ゼノンのパラドックスを戦闘にしたような能力で、相手の行動や主張に論理的な矛盾を仕込みます。
「進めば進むほどゴールに届かない」みたいな理屈を現実側に反映させるイメージです。
殴り合いの中に論理パズルをねじ込んでくる、哲人枠らしいいやらしさがあります。
「抗う哲人」としての立ち位置
ゼノンは「抗う哲人」として紹介されています。
世界の構造やルールを理解している側にいながら、そのルールに対してどこまで逆らうかというテーマを背負わされたキャラです。
ニーチェたちが一度は滅亡を先延ばしにする妥協を選んだのに対し、ゼノンがどう動くのかが後半の見どころのひとつになっています。
哲人たちを見るときのポイント
最後に「リィンカーネーションの花弁 哲人」で読み返すときのポイントをまとめます。
前線ではなく「世界の外側」に近い連中
哲人たちは基本的に前線の主役ではありません。
世界の終わり方や、偉人大戦の落としどころみたいな、もっと上のレイヤーに口を出してくる連中です。
表に出てくるシーンは多くありませんが、出てくるたびに世界観の根本に触れてきます。
才能名と元ネタ哲学をセットで楽しむ
哲人組は才能名だけでも遊べます。
- 深淵覗き ……ニーチェと「深淵」の有名な一文。
- イデア ……プラトンのイデア論をそのまま能力名にしている。
- 語りえぬもの ……ウィトゲンシュタインの決め台詞を能力化。
- スワンプマン ……デイヴィッドソンの思考実験をバトルに投げ込んでいる。
- 死に至る病 ……キルケゴールの著作タイトルをそのまま才能にしている。
- 背理(パラドックス) ……ゼノンのパラドックスを能力として振るう。
元ネタを知っていると、「この才能の使い方はそう来たか」と二度美味しいです。
逆に作品から入って、あとから哲学用語を調べるルートもありです。
偉人大戦や項羽周りの回想とセットで読む
哲人たちは偉人大戦や項羽の周辺エピソードと絡んで出てきます。
そのあたりの話を読み返すときは、「裏で哲人たちがどんな落としどころを用意していたのか」という視点を足しておくと、世界のスケール感が変わって見えます。
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