『リィンカーネーションの花弁』でヴラド=ツェペシュと言えば、山一帯を串刺し死体で埋め尽くしていたあの罪人格です。
前世はもちろん「串刺し公」として知られるワラキア公、ヴラド三世。
才能名もそのまま「串刺し公」で、自分の周囲の鋭利な物質を「串」として縦横無尽に生やす、初期ボスにしては洒落にならない能力を持っています。
東耶にとっては本格的な「罪人格」戦であり、のちに自分の才能として奪い取ることになる重要な相手でもあります。
この記事では「リィンカーネーションの花弁 ヴラド」というキーワードから、キャラの立ち位置と「串刺し公」の中身、東耶に才能を盗まれるまでの流れを、読みやすくまとめていきます。
- リィンカーネーションの花弁のヴラドのプロフィール
- リィンカーネーションの花弁のヴラドの能力や才能、強さ
※この記事はリィンカーネーションの花弁のネタバレを含みます
下記の関連記事及び目次の後から記事の本文が始まります。
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ヴラドとはどんな廻り者か
まずは、ヴラドという存在そのものをざっくり整理しておきます。
彼は最初から「ヴラド三世本人」が出てきたわけではなく、とある少年の上に降りてきた罪人格です。
前世はワラキア公ヴラド三世(ドラキュラ公)
才能の元になっている前世は、史実のヴラド三世です。
オスマン帝国との戦いで敵兵や使者を大量に串刺しにしたことで、「串刺し公」「ドラキュラ公」として悪名を轟かせたワラキアの支配者です。
作中のヴラドも、このイメージをほぼそのまま引き継いでいます。
敵を串刺しにして山に晒し、恐怖で戦意を折るタイプの戦い方を好むようになっています。
名無しの少年が罪人格に乗っ取られる
才能解説サイトでは、ヴラドの所有者は「???(名前なし)」とされています。
つまり、元々の人格は名もない少年であり、そこにヴラド三世という罪人格が降りてきた形です。
才能が発動すると、性格は残酷で冷徹なものへと変貌し、人を串刺しにすることを楽しむようになります。
口調も一人称「余」、語尾に「〜である」を付ける貴族風に変わり、完全に「ヴラド公」が前面に出てくるのが特徴です。
山を拠点に「串刺しの森」を作る初登場
作中でのヴラドは、山に陣取り、攻め込んできた敵を次々と串刺しにしては山肌に掲げていました。
山道を登る者たちが、まず目にするのは大量の串刺し死体です。
その異様な光景が、言葉より先に「ここを守っている相手は完全にイカれている」と読者に叩き込んできます。
ニュートンや灰都らが追い詰めた罪人格として名前が挙がっており、序盤の「世界はここまで地獄」というラインを示す役割も担っています。
才能「串刺し公」を解説
次に、ヴラドの才能「串刺し公」の中身を整理します。
単なる「残酷な趣味」ではなく、ちゃんとバトル向けに振り切られた能力です。
周囲の鋭利な物質を「串」に変えて生やす
才能「串刺し公」は、解説サイトの説明をそのまま言えば、
- 自分の周囲に存在する「鋭利な物質」を「串」に変える。
- その串を縦横無尽に出現させる。
という能力です。
ここでポイントなのは、「自分で一本一本槍を持って振るう」のではなく、環境そのものを槍山に変えるところです。
地面、岩肌、木の枝、建物の鉄骨など、尖らせられるものなら何でも串になります。
領域制圧型に近い近〜中距離の殺し方
串刺し公の使い方は、シンプルに言えば「動いたら刺さる」状況を作ることです。
足場の下から一斉に串が生えたり、後ろから壁を突き破って串が伸びてきたり、逃げ場を削る動きが得意です。
山に陣取っていたときも、進軍ルートを読んでおいて、そこに串刺しトラップを大量に仕込んでいます。
真っ向勝負というより、敵を「串刺しの迷路」に誘い込み、その中でじわじわ殺していくタイプの才能です。
見せしめとしての「晒し」とメンタルダメージ
ヴラドは、倒した相手を片っ端から串刺しにして山に晒しています。
これはただの趣味ではなく、才能との相性も抜群です。
- 串刺し死体そのものが「次の敵への威嚇」になる。
- 戦場の雰囲気を一瞬で「地獄の見本市」に変えられる。
近づく前からメンタルを折りに行く戦い方で、精神的な圧迫も含めて領域制圧型の才能と言えます。
敵兵がビビって足を止めた瞬間、「じゃあその場で刺そうか」となるのがヴラドの怖いところです。
弱点になり得るポイント
完全無欠に見える串刺し公にも、それなりに穴はあります。
- 基本的には「周囲の鋭利な物質」に依存している。
- 広い平地や、壊れやすい建物だと、串の質や角度が制限される可能性がある。
- 本人が近接戦にどこまで対応できるかは、才能ほどは語られていない。
とはいえ、山岳戦というベストポジションを引いたときのヴラドは、序盤のボスにしては明らかに過剰火力です。
だからこそ、東耶の「才能を奪う」能力のヤバさを見せるにはちょうどいい相手だったとも言えます。
罪人格ヴラドの恐怖と戦歴
ここからは、ヴラドが作中でどういう恐怖の見せ方をされたか、ざっくり振り返っておきます。
山に築かれた「串刺しの王国」
ヴラドの拠点は、山に作られた即席の「串刺し王国」です。
登ってくる敵兵は、道中で何度も串刺し死体と遭遇し、そのたびに恐怖で動きが鈍っていきます。
本人はその山のどこかから周囲を監視し、串刺し公で動きを止めた相手を淡々と増やしていくスタイルです。
この「静かに増えていく串刺し」が、派手な爆発や光線よりよほどシャレにならない恐怖を演出しています。
罪人格としての「悪役らしさ」
ヴラドは、リィンカネ世界の中でも“ちゃんと悪い”側の人間です。
前世からして大量処刑と見せしめが十八番の支配者であり、罪人格として再臨したあともそのスタンスは一切ブレません。
- 自分の趣味と戦略が完璧に一致している。
- 串刺しという手段に一切の罪悪感を持たない。
- 「恐怖で統治する」ことに迷いがない。
こういうタイプの敵が序盤から平然と出てくる時点で、「この作品はマジで容赦しないんだな」と読者に分からせてきます。
ニュートン&灰都らに追い詰められるヴラド公
Wikipediaの作品解説では、ヴラド公はニュートンや灰都らによって追い詰められた罪人格の一人として名前が挙がっています。
重力操作や歪二天礼法のような、環境そのものをひっくり返す才能の前では、さすがの串刺し公も分が悪くなります。
山そのものを崩されたり、重力のベクトルをいじられたりすると、串刺しトラップの前提が崩れてしまうからです。
それでも最後まで粘り、串刺し地獄を維持しようとするあたり、ヴラド公のしぶとさと狂気は終盤までブレません。
東耶に才能を奪われた「串刺し公」
ヴラド戦が特別なのは、倒して終わりではなく、東耶の手に才能が渡るところです。
ここが、第八輪全体の一番おいしいポイントのひとつでもあります。
東耶の「心臓泥棒」で才能ごと奪われる
才能まとめサイトによると、第八輪ではヴラドの才能「串刺し公」は扇寺東耶の才能によって奪われています。
東耶は相手の心臓を奪うことで、その才能を自分のものとして使えるようになるタイプの廻り者です。
ヴラドのときも、ただ倒しただけでは終わらず、才能そのものを「戦利品」として持ち帰っています。
これにより、「串刺し公」は罪人格の固有能力から、主人公側の武器のひとつへと格下げされたとも言えます。
罪人格の力を人類側が使うというねじれ
ヴラドの串刺し公は、もともと大量虐殺と恐怖政治の象徴みたいな才能です。
そんな力を、東耶が「自分が生き残るための駒」として平然と組み込む流れが、かなりえげつないです。
もちろん東耶はヴラドとは違い、むやみに人を串刺しにしたいわけではありません。
それでも、使い方次第では同じ地獄が再現できてしまう能力を、あえて自分の手元に置いたことになります。
ヴラド視点で見たときの「負け方」の重さ
ヴラドからすれば、
- 山を串刺しで支配する。
- 恐怖で敵を追い返す。
- それでも倒される。
- しかも自分の「串刺し」が敵の武器になる。
という、かなり残酷な負け方です。
死んでもなお、自分のやり方だけが生き残り、別の誰かの手で使われ続けるわけです。
罪人格としては完全敗北ですが、「才能」としてはここから第二の人生が始まるというねじれが、いかにもリィンカネらしいところです。
まとめ|ヴラド=ツェペシュを見るときのポイント
最後に、「リィンカーネーションの花弁 ヴラド」でこの記事に来た人向けに、押さえておきたいポイントをざっと整理しておきます。
ヴラドというキャラのおさらい
- 前世はワラキア公ヴラド三世で、「串刺し公」「ドラキュラ公」として知られる支配者。
- 名無しの少年の身体に降りた罪人格として登場し、性格も口調もヴラド公に乗っ取られる。
- 山に陣取り、敵を串刺しにして晒すことで「串刺しの森」を築いていた。
才能「串刺し公」の要点
- 自分の周囲にある鋭利な物質を「串」として縦横無尽に生やせる。
- 山や建物など、環境をそのまま殺戮装置に変える領域制圧型の能力。
- 精神的な威嚇と実際の殺傷能力がセットになっており、序盤ボスとしては破格の性能。
物語上の役割
- 序盤で「罪人格はここまで外道」というラインを見せる担当。
- ニュートンや灰都らに追い詰められることで、偉人側の底力も見せる役回り。
- 東耶に才能を奪われ、「串刺し公」が主人公側の武器になるきっかけを作った相手。
ヴラド=ツェペシュは、登場期間こそ長くありません。
それでも、山一面の串刺しと、罪人格としての徹底した悪意、そして東耶に才能を奪われる結末まで含めて、かなり記憶に残るボスキャラです。
第八輪周りを読み返すときは、「この串刺し公が後で誰に渡るのか」を頭の片隅に置きながら追ってみてください。
東耶の戦い方や、才能の使いどころが、ちょっと違って見えてくるはずです。
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